【地域に聞く】移住者ウェルカム!楽しい里山ライフを

<インタビュー>富山市・NPO法人こば 事務局 平沢 義孝(ひらさわよしたか)さん

富山駅前から車で30分ほど走ると、あっという間に里山の風景に変わります。富山市旧大沢野町にある小羽(こば)地域。閉校になった小羽小学校の校舎を利用し、地域活性化を行っているのが「NPO法人こば」です。

事務局の平沢義孝さんに小羽の活動についてお話を伺いました。
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地域コミュニティの場をなくしたくない

平成21年に小羽小学校閉校が決定。富山市は校舎を解体したいということでしたが、地域住民からは「校舎をなくしたくない」という声が上がりました。

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旧小羽小学校。歴史ある立派な木造校舎。当時の子どもたちの作品もあちこちに飾られています。

「小学校は子どもだけでなく、地域住民のコミュニティの拠点です。小学校がなくなると、地域の人たちの集う場がなくなってしまいます。そこで、地域の方たちによる校舎存続運動がおこり、行政に働きかけていきました。」
地域の声を聞き、富山市から校舎を残す方向で考えていくとの回答が。その際に、校舎の管理をするためにNPOを立ち上げてほしいと提案をうけ、「NPO法人こば」が設立されました。

里山を利用して増えた交流人口

NPO法人こばの活動の柱は「地域行事活性化事業」「自然ふれあい体験事業」「木造校舎での各種教室開催事業」「地域環境整備事業」「物品製造・加工・販売事業」の5つ。
最初の頃は、どう活用し、活動していくか試行錯誤されたそう。様々な活動をしていく中でここに訪れる人が徐々に増えてきました。
「以前から続いている夏祭り、住民運動会といった地域の行事は自治振興会、ふるさとづくり推進協議会が中心となって行っています。
それに加えてNPOでは、そばうち体験やカフェなど色々な形で小学校の空き教室を活用しています。また、近くにある農家さんで農業体験をしたり、校舎の裏にある里山にツリーデッキを作り、森林観察や自然体験の場を提供したりと里山を利用した取り組みをしています。その中で交流人口が増えました。交流人口が増えることによって地域がにぎわい、地域の外から来た人の視点で自分たちの地域を知ることができ、地域の人には当たり前のものにも価値があるということに気付けるきっかけになっています。」

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地域の方で手作りしたツリーハウス。里山資源を活用。子どもたちに大人気!!

小羽地域は、昔から移住者が多い地域。NPOの中心的メンバーには、この地で発祥した草刈十字軍(※)に参加したことをきっかけにこの地に移住した方もいます。そのため、ある種移住者や他地域の人に対して開かれた土地でもあります。

※草刈十字軍...造林地への農薬の空中散布に反対したことがきっかけで起こった運動。人力による草刈を実施。

平沢さんご自身も黒部市出身のUターン者。小羽地域に魅力を感じ移住されました。
「子どもができ、子育て環境を考えて富山へのUターンを考えました。どこにしようかと思っていたときに、この地域で有機農業をしている「土遊野」へ農業体験に。そのとき、この地域の里山の風景に魅了されました。里山で暮らしたいと思ってはいましたが、リアルな生活を考えた時に山奥(車で買い物するにも1時間かかるような場所など)では大変だと思いました。しかし、ここは里山もあるし、車で10分ほど下りれば買い物ができるので無理なく里山生活が送れると。土遊野の方にいろいろ相談にのっていただき、小羽へ来ることができました。そのつながりでNPOの中心的な人たちの関係の中に最初から入ることができました。移住したら事務局に入ってほしいと言われ、来たとたんに総会で事務局に抜擢でした(笑)みなさん、地域のことを一生懸命考えていて、地域を元気にしたいと思っている人たち。地域に溶け込む苦労もせずに地域に入れたので良かったです。」
中山間地域では、地域の方同士の人間関係が色濃く残っています。移住はその土地の方との人間関係をどう作るかが鍵になります。このようなNPO団体や地域に頼れる人がいることは、移住する上で心強い存在です。

若者も気軽に集える場にしたい

様々な取り組みをし、活動が注目されているNPO法人こばの今後の活動について伺いました。
「校舎の空き教室をさまざまな形で活用したいと思っています。現在は、旧校長室と図書室をひとつの大きなスペースにして、ライブステージにする予定。音楽のコンサートや映画の上映会の拠点にしたいです。
今は昔からの愛着もあり、主にご高齢の方がカフェや健康マージャンなどを楽しみながら交流する場になっています。今後は、若い人たちも気軽に集える場にしたいですね。」

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体育館にあるグランドピアノも運びこむ予定。レトロな空間で楽しむ音楽や映画は楽しそう。

近年、この地域に新たに家を建てる若い夫婦が増えてきたのだとか。
「以前は結婚と同時に大沢野の街のほうへ行く方が多かったんです。人口自体は大きく変化はしていませんが、若い人が増え、子どもの数が閉校した時より増えているんです。」
子どもたちのにぎわう声が聞こえるのも地域の元気のもとになっているようです。

また、移住の受け入れ態勢も整えていらっしゃいます。今まで移住したいと思っても、家が見つからず断念した方もいたそう。そこで現在、自治振興会で空き家バンクを作り、小羽地区の空き家マップを作成する予定です。
「少子高齢化、人口減少のなか、移住者の受け入れをしないとどんどん細っていくのは目に見えています。その危機意識を持ち続け、移住者ウェルカムで取り組み、多くの方に移住していただきたいです。里山といいつつ、街に近い。私の住む地区は今まで水道が通っていなかったのですが、工事が入り、通るようになります。今まで以上に快適な里山ライフを送れますよ。」
地域の方自身が楽しみながら、小羽での活動をされています。里山の魅力をうんと活用し、魅力を伝え続けていらっしゃいます。一度足を運び、気軽に里山ライフを味わってみませんか。

▶︎NPO法人こばホームページ
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連絡先 TEL:090-5133-4236(事務局 平沢さん)

富山県定住コンシェルジュ

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