蜃気楼がみえる町に沈んだ原生林【魚津埋没林博物館】

国の【特別天然記念物】にも指定されている魚津市の埋没林。

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まずは、今さら聞けない方のために【天然記念物】について簡単にご説明します。

学術上価値の高い動物、植物、地質・鉱物のうち、法律で保護・保存されているものを「天然記念物」と呼び、その中で特に価値の高いものを「特別天然記念物」と呼びます。動物でいえば「カモシカ」「コウノトリ」など、植物だと「阿寒湖のマリモ」「屋久島のスギ」などが有名ですね。日本には現在、75件の特別天然記念物があります。

ここ富山県魚津市の「魚津埋没林」は、「地質・鉱物」のカテゴリで特別天然記念物に指定されています。

【魚津埋没林】って?
かつて、魚津市の海岸にはスギの原生林が広がっていました。しかし、2000年ほど前に、近くを流れる片貝川の氾濫により流れてきた土砂によって原生林が地中に埋まり、さらに海面の上昇によって海の底に沈んでしまいました。土砂により密閉された状態で海に沈んだため、木の株だけでなく、種子や花粉、昆虫なども残っていて、これが過去の環境を推定する大きな手がかりであり、環境の変化を現在に伝える貴重な証拠なのです。

さて、本題に入ります!この埋没林を保存・展示している【魚津埋没林博物館】を訪れました。

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実際に目の当たりにするまでは「スギの原生林が埋没」と聞いてもイメージさえできていなかったのですが、エントランスに展示されているかつてのスギの巨木や、水中展示館で目に根をみて、衝撃を受けました。「スギ」という言葉からは想像できないサイズです。

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地下水を満たして保存されているその姿は、某人気アニメの司令部の地下深くに眠るヤリにささった「あいつ」を思い出しました。特別天然記念物に指定されるだけのインパクト、たしかにあります。

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この巨木が埋もれてしまうぐらいの土砂を運んだ川の氾濫があったと思うとゾっとするのですが、そんな自然と共存してきたこの地域の人々のたくましさも感じましたし、エリアはちょっと違いますが富山で有名なダムの建設も「治水」という観点からみれば、ストーリーがつながっていくのです。

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また、ここに展示されている巨木は、一部をのぞいて実際に触れることができます。

2000年のときを経て現れたかつての原生林の跡に触れることで、目に見えないこの地の歴史を実感してみてください。

富山県地域振興課

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