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東京五輪ワインで乾杯
宮城・南三陸 ワインプロジェクト

2_南三陸_及川.jpg▲畑で育てているブドウの苗を見つめてほほ笑む藤田さん
=宮城県南三陸町入谷で、2017年11月7日及川善弥撮影

2011年の東日本大震災から復興が進む宮城県南三陸町で、地域おこし協力隊による「南三陸ワインプロジェクト」が進行中だ。20年度の自社ワイン製造・販売を目指す。同町での本格的ワイン作りは初めてで試行錯誤が続くが、関係者は「東京五輪を観戦しながら金色に輝くワインで仲間と乾杯したい」と夢を広げている。

プロジェクトの代表は埼玉県所沢市出身の藤田岳さん(29)。大学時代に海の環境教育学を専攻し、インターンシップで同町を訪れていた。「この町には海、森、里、食と人間が生きるうえで必要なものがそろっている」と藤田さん。震災後、海に関わる仕事と復興に貢献したいという気持ちから同町へ移住した。NPO職員として小学校での生涯学習や市場で魚の放射能測定をし、休日は田んぼで米を作った。

NPO職員の任期終了後、16年にかつての放牧地を活用してワイン作りをする「南三陸町地域おこし協力隊」に任用された。仲間はもう1人。植えたブドウの苗は、町産リンゴを使っていた仙台市の「秋保ワイナリー」から寄贈された100本だ。ワイン作りの経験のない藤田さんは、同ワイナリーからアドバイスを受けて日々、勉強している。18年度に初収穫の予定だ。

今は他地域のブドウを同ワイナリーに委託醸造し、できた3種類のワインを活動に賛同するサポーター会員に限定販売している。協力隊の任期は3年で、その後は自分で活動資金を捻出しなければならない。藤田さんは「サポーター会員を増やし、早くワイナリーを建設して自前のワインを醸造することが当面の目標」と力強く語った。【及川善弥】

株式会社 及善商店
〒986-0782
宮城県本吉郡南三陸町入谷字桜沢124-1
0226-46-2048
9時~17時

2_南三陸_及川.JPG執筆者:及川 善弥
1980年6月9日生まれ南三陸町出身。南三陸町はタコの産地で有名な町。商工会青年部の副部長、2016年に商工会青年部全国主張発表大会優勝。蒲鉾屋の6代目。
http://oizen.co.jp/

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