地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

Powered by 地球の歩き方

なぜ!?人口1500人の小さな町、富津市金谷に、全国から若者が移住する理由とは。

「千葉県富津市金谷とは」

千葉県の南房総に位置する人口1500人のちいさな町。

1.jpg

見渡す限りの広大な海と、断崖絶壁の風景が圧巻な鋸山に囲まれたこの場所は、知る人ぞ知る観光スポットでもあります。

アクセスは都心からは電車で2時間。また、久里浜からはフェリーも出ており、普段は都会に住んでいても、たまの休日にふらりとお出かけできるくらいの距離で、あっという間に「田舎の風景」が体験できてしまうお手軽さも魅力の一つです。

2.jpg

今、ここに移住者が増加しているらしい

地方創生、という言葉が、今や聞きなれた単語となりました。その名の通り「地方を再度作り上げていく」という意味合いをもったこの言葉とともに、各地方自治体は地域おこし協力隊制度などを使って、各地域に人々を移住させ、地方のために働くよう呼びかけています。

それでも、「移住者」を増やすのはまだまだ難しいのが現状。

田舎暮らしに憧れてやってきた若者が、その現実とのギャップに耐えきれなくなり都会に帰ってしまうケースや、田舎のコミュニティに馴染めず、ひとり孤立してしまう人々も少なくありません。

しかし、今、この「富津市金谷」という人口1500人の街に、全国各地から「移住したい」と声をあげる若者が集まっています。その数、2年間でなんと約40名。

どうしてこの場所に、近年、移住者が増えているのか?その魅力とは何なのか?

今日はそんな「短期間で移住者を増やす」取り組みを行うコワーキングコミュニティ『まるも』の活動をご紹介します。

コワーキングスペースとは?

3.jpg

そもそもコワーキングスペースとは、コワーキングが行われる環境(「コワーキングスペース」と呼ばれることもある)のことで、普通のシェアオフィスやレンタルオフィスとは異なる空間を指しています。

個室で作業こそできるものの、利用者同士がオープンな場所でスペースを共有したり、イベントを行ったりする場所としての魅力が大きく、いうなれば「自習室」というよりも「図書館」を思い浮かべていただけるとわかりやすいかと思います。

「フリーランス」や「リモートワーク」など、多様な働き方が認められつつある現代。そんな中でコワーキングスペースの需要はどんどんと高まっており、今後もトレンド化しながら、規模を広げていくとみられています。

コワーキングコミュニティまるもとは?

4.jpg

他のコワーキングスペースとして、まるもが大きく違うところは、様々な人々が集まる「コミュニティ」としての活動が広がっていることにあります。

名前の由来は、元々は「まるもストア」というスーパーを改装した建物であるというところからきています。その後、集団アトリエとして利用されたこの場所は、現創立者山口拓也により、2015年10月、コワーキングコミュニティスペースへと名前を変え、オープンされました。

「地域に根ざす場所」として、金谷でのスペース運営を続けながらも、これから紹介する様々な取り組みを活かして、全国各地から移住者が集まるしくみづくりを行っています。

まるもの取り組み

5_1.jpg

①まるも体験移住プロジェクト

「移住についてもっと詳しく教えて欲しい」「まるもを多くの人に知ってもらいたい」まるもの体験移住はそんな思いで始まりました。

滞在中はまるものスペース運営を半日お手伝いしてもらいながら、基本的に自由に行動してもらい、まるもを知りながらも金谷という街全体に触れてもらうことで、金谷のことを知ってもらったり、コワーキングスペースの運営や田舎暮らしについて一緒に考えてもらう機会をつくっています。

移住というと少しハードルが高いという人でも、体験移住というと気軽に金谷にくることができ、結果的に移住者へとも繋がっています。

②まるもイベント

まるもは20人規模のイベントスペースとしての貸し出しを行っていて、イベント数が多く、金谷という田舎に人を呼び込む仕掛けが自然とできています。外部からゲストを呼び込むこともあれば、地域の人々と協力して行うイベントもあり、毎週「今回はどんなイベントだろう・・」と、まるもに滞在する人も、まるも外部の人たちもわくわくできる仕組み作りを行っています。

③合宿プラン

まるもでは、コワーキングスペースと同サイズのスペースを企業向けの合宿スペースとして貸し出しています。今までに、開発合宿や経営合宿の他に、ハッカソンなどのイベント、大学の同窓会など、様々な方に利用されているようです。

都会のオフィスとはまた違う空間での合宿は、利用者さんにも好評で、毎月数件の合宿利用者の方々がまるもに訪れています。

④田舎フリーランス養成講座

田舎フリーランス養成講座とは、田舎に移住体験をしながらフリーランスやWEBに関する勉強をする一ヶ月のWEB合宿です。年に6回開催をしており、これまでに受講した生徒数は、なんと172名。WEBライティングだけでなく、ブログ、サイト制作についても網羅的に学ぶことができます。

また、受講生ひとりひとりに各講師がメンターとして付き添い、その人が一番働きやすいやり方や生き方を一緒になって考えるため、「将来やりたいことがない」「何かスキルを身につけたい」という受講生でも、安心して学ぶことができます。

2017年の冬からは、開催場所を「地方」や「海外」にも展開。フィリピン・セブ島での「海外フリーランス養成講座」や、2018年1月には鹿児島、2月からは山梨県でも同プログラムが行われています。

まるもに移住者が集まる理由

6.jpg

このような活動を通して、まるもには日々、様々な人々が集まってきます。

そして、その人たちが次々と口にするのは「こんな場所に住みたいな」という移住としての魅力。それはスペースとしての運営だけではない、「コミュニティ」としてのまるもの良さがあると、私たちは思っています。

①金谷という場所の魅力

7.jpg

まるもに人が集まる理由を考えた時、まず真っ先に思い浮かぶのが「金谷という場所の魅了」です。冒頭でも述べたように、都会から電車で2時間、フェリーやバスなどでも来ることができ、のんびり旅に出た気分を味わいながら、田舎の優しい空間や、ゆったりとした時間に身を任せられるこの場所は、都会で疲れ切った私たちの心を、やんわりと和らげてくれます。それだけでなく、海や山、どちらも楽しめる金谷は、晴れた日には遠くに富士山がくっきりと見えるなど、田舎の良さを満喫できるスポットがたくさんあり、歩いているだけでも楽しい場所です。

②住みやすさ

8.jpg

すべての生活が「徒歩圏内」でできるのも、またひとつの大きな魅力です。

車や自転車があればもちろん便利ですが、それらがなくとも、十分快適に生活できてしまう生活は、意外と少なく、「持たなくてもいい便利さ」を私たちに教えてくれます。キャリーバックひとつで来ても困らない快適さは、移住を考える人々にとって、重要なポイントなのではないでしょうか。

③人とのつながり

9.jpg

まるもでは、近隣に古民家や空き家を改装したシェアハウスがいくつかあり、そこに会員が住めるシステムを導入しています。

コワーキング利用だけでなく、衣食住をともに過ごすメンバーだからこそ、会員の誕生日にはメンバーみんなでお祝いをしたり、春夏秋冬ごとにイベントを開催するなど、「人と人とのつながり」をとても大切に過ごしています。

「一人じゃない」それだけでいいのだと思う

この冬から、金谷に移住を決め、実際にスタッフとして働く太田知奈美さんは、まるもの魅力をこのように話しています。

ー金谷の魅力は、なんといっても自然の多さや、周りの雑音の少なさだと思います。都会に住んでいた頃は、電車の時間を気にしながら、たくさんの人たちをかきわけ、毎日暗くなるまで働いて、普段から「ぼー」とする時間なんて全く持てなかった。だけど金谷にきてからは、のんびりお散歩したり、沈む夕日の綺麗さに感動してる自分がいて、そのことがすごく新鮮で嬉しいんです。ー

10.jpg

ーまた、まるもの良さは、「ひとりじゃない」と思える空間があること。フリーランスの人、小商いをしている人・・・みんなそれぞれが仕事を持って独立しているけど、困ったり悩んだりした時は必ず手を差し伸べてくれる人がいて、それって本当に幸せだなって感じますね。ー


まるもに移住者が増える理由。「場所の良さ」はもちろんのこと、それだけではない、人と人との繋がりが独立しているフリーランスの心の支えになったり、地域との繋がりがそのまま自分の仕事へ繋がったり。

ここにあるのは、ただ目の前に「ありがとう」と言ってくれる人がいることが嬉しいというような、昔ながらのあたたかく、優しい空間なのだと、そう思います。

どんな田舎でも、どんな場所でも、そこに人が集まる仕組みはつくることができる。コワーキングコニュニティまるもは、『場所にとらわれず、田舎でのんびり暮らす』そんなライフスタイルを提案し、実現できる場所として、これからも地方と若者を繋ぐ架け橋の役割を担っていくでしょう。

コワーキングコミニュティからみる、新しい「地方移住」の形に、いま、注目が集まっています。

1bb2bbbe3a5c6cd743c4fec06b3bcd9d.png

特集