地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

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移住物語Vol.18 秋田県 渡辺 佐さん
ファインダー越しに覗く人と文化

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Vol.18 秋田県 渡辺 佐さん

神奈川県で塾講師のバイトをしていたころ、これから先どうするのか迷っていた。塾の上司からはうちに来ないかと声をかけていただいたことは何度もあった。しかし、自分をもっと過酷な環境においてみたいと思っていたことから転職サイトに登録。現在の地域おこし協力隊の仕事を見つけた。今の町に希望した理由は最終面接が八重洲だったことぐらいだ。今考えれば、名前の読み方くらいは知っておくべきだったか。

里山で生まれ育ったせいか、この地にいると、川や山や、海で遊んだことが楽しかったのを思い出す。たぶん、私はそんな遊びをしたがっていたのかもしれない。羽後町にはいまだに根強い地域コミュニティが存在している。また、古くからの文化や風習がいまだに残っている。茅葺民家は今でも何気なく存在し、このような古民家の維持存続にかける職人もわずかだが残っている。

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羽後町の魅力は何かと問われると、やはり人間性だ。これに勝るものはない。僕が初めてお話しした人も、二言目には「お茶っこでも飲み来い」と出てくる。しかし、仲良くなるための入り口はあまり広くない。というのも、自分から積極的にかかわろうとしなければ関係性を築くことは難しいのだ。一度懐に飛び込んだが最後、抜けられないほど深いものがあると感じている。町には観光的なものはすくないが、一度人とつながってしまうと、人が資源になり、町へ訪れるきっかけになることは多いのではないだろうか。

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協力隊の任期(国の予算手当てがある)は残り一年余りとなった。どのように地域に残るかと考えたとき、どうすることが地域にとってプラスなのかを考える。非常に難しい問題だ。二年目も残り少ない。私は協力隊の仕事を通して、何度もファインダー越しに町の魅力を覗いてきた。実際、まだ答えは見つけられていない。しかし、ここで生きる。それだけは決めている。いつか出ていくことになっても、ここに私が生活していた証を残しておきたいと今はそう考えている。

出典元:ジャパトラ(一般社団法人住まい教育推進協会)

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渡辺 佐 氏

長野県小諸高校音楽科(打楽器専攻)を卒業。東海大学に入学、吹奏楽研究会に所属。写真は独学。2016年4月から羽後町地域おこし協力隊着任。「羽後町の魅力を世界に発信する」をテーマに活動している。その一環として、外国人留学生と町民が交流する機会の創出、これによる地域のシビックプライド向上に取り組んでいる。

『羽後町の移住ブログ』
https://inaka.arukikata.com/akita/ugo/

個人インスタグラム
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