地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

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クリエイターで移住と言ったら【鹿児島市】。
地元企業から仕事をもらう秘訣とは?

こんにちは、田舎の暮らし方編集部です。

移住にあたっての最重要検討事項である【仕事】。どこの地域も仕事に関するセミナーを開催していますが、どうしても一次産業である「農業・漁業・林業」というテーマが多くなってきています。もちろん、それこそが移住の最大の目的という方も多いのでしょうが、「地方で普通の仕事はできないの?」「会社勤めという選択肢はないの?」という声は、セミナーでもよく聞こえてきます。前回の高知県のセミナーでも、移住者の西山さんが「地方でも東京と変わらないような仕事をしている」とおっしゃっていました。地方を本当の意味で元気にするためには、バイタリティ溢れる先駆者に続いて「普通の人」が増えていくことが必要だと思うので、この「地方で一次産業以外の仕事」についてもう少し掘り下げたいと思います。

今回お邪魔したのは【鹿児島県鹿児島市】のクリエイター向けの移住セミナー。

知名度は申し分ないでしょう。観光地としても入込観光客は年間1000万人に届きそうな規模です。食を中心とした豊富な資源を有し、南九州最大の商業都市である鹿児島市ですが、一つ悩みがあります。それが【付加価値の創造】。わかりやすく言うと、全国的には100円の材料を139円で出荷しているのに、鹿児島では129円で出荷しているということ(県として全国46位だそうです)。これだけ豊富な資源を有しているにも関わらず、そこに付加価値を適切に乗せることができていないということです。

そこで鹿児島市では【クリエイティブかごしまプロジェクト】と銘打ち、商品に対して付加価値をつけること(デザインにこだわるなど)を啓発し、その付加価値を創造できる人材を育成・誘致する取り組みを推進しています。ただ単に「珍しいから」「キャッチーだから」という理由で取り組んでいるのではありません。ここに、鹿児島市としての明確なビジョンと本気度を感じます。

今回のセミナーもそのプロジェクトの一環ですが、鹿児島市として他にも下記のような取り組みを推進しています。
・かごしまデザインアワード(全国対象)
・かごしまデザインアワード 学生部門(鹿児島市内の学生対象)
・かごしまパブリックデザインコンペ(鹿児島市内の若手デザイナー対象)
・クリエイターズオーディション(鹿児島市内のクリエイターと企業のマッチング)

このようなアワードを自治体が主催することが、参加者・受賞者にとってどのような効果があるのか、後ほどお伝えします。

さて、今回のセミナーではクリエイターとして鹿児島市に移住された方が2名、ゲストとしてお話をされました。

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まずは株式会社Lucky Brothers&co.を立ち上げた田島真悟さん(中央左)。鹿児島出身で、東京で2年働いた後に独立して起業。最初の半年間は「準備期間」として東京で活動し、その間に鹿児島市の情報収集やコネクションづくりに奔走。その後、鹿児島市へ移住されました。現在はweb制作を主な収入源としつつ、「焼酎」に注目した事業を企画中とか。instagram「#今日のだいやめ」にご注目ください。もう一人は、ZERO HOURS DESIGN STUDIOの伊地知裕貴さん(中央右)。富山の大学を卒業後、岐阜、長崎と渡り歩き、鹿児島へUターンされました。現在はデザインを中心に活躍するほか、ワークショップなども手がけていらっしゃいます。

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普段の生活についてももちろん興味があるところですが、今回は仕事に絞って話を聞いていきます!おそらくユーザーの皆さんに一番関心の高い「クリエイターの仕事って、鹿児島市に正直あるの?」という点について。クリエイターに限ったことではないですが、仕事は自分から探しに行かないともらえません。その仕事をもらう手段として「積極的にイベントに参加する」「呼ばれたらとりあえず顔を出す」ということを徹底しているそうです。イベントへ参加することで企業の方と知り合うことができ、そこから仕事につながるケースが多く、逆に言うと人とのつながり無しで仕事を探すことは、特に外部からの移住者では難しそうです。また、仕事とは関係のないような話でもとりあえず乗ってみると、紹介された方が実は超大物だったりするケースもあるようで、正攻法ではつながることができないような人ともつながるチャンスがあるのが「田舎あるある」とのこと。その際、大切なのはできるだけ「できません」と断らないことだそうです!分業化が進んだ大企業では一芸に秀でたスペシャリストが求められるかもしれませんが、地方ではなんでもこなせるジェネラリストが重宝される傾向があるようですよ。このあたりは心構えとして、知っておくのと知らないのとで大きな差が出そうですね。

とはいえ「イベントに参加って言っても、どんなイベントに?」という疑問が出てくるでしょう。そこが鹿児島市のすごいところであり、オススメポイントでもあります。先ほども触れたように、鹿児島市では市が主催する「かごしまデザインアワード」を開催しているので、ここで入賞された方は、言ってみれば鹿児島市の「お墨付き」をもらえたようなもの。地元企業からの信頼が絶大なものになります。また、地元企業が30~40社も集まるような「オーディション」も開催していて、その場で企業から発注があったり、それをきっかけにつながりができたりします。今日では、移住に関する取り組みはあらゆる地域が必死に頑張っていますが、自分達の地域の課題を明確にし、それを解決するための施策と人材の育成を実践している鹿児島市の取り組みは、とても画期的だと感じました。こういう地域の想いに共感して移住された方は、きっとやり甲斐も大きく魅力的に感じるのではないでしょうか。

「でもやっぱりリスクが怖い」という方は、まずは鹿児島市が主催するアワードに挑戦してみることを強くオススメします!ここで手ごたえを感じることが出来れば、自信もついてくると思いますよ。

かごしまデザーンアワード2017

さらに、現地のクリエイターと意見交換ができる【短期体験移住プログラム】も9/9~9/11で開催されます。

お試し移住詳細はこちら

ところで、今回のセミナーに参加された方の半数以上は鹿児島出身の方でした。出身が地方で、特殊なスキルを身につけ東京で働いた経験を持ち、将来的には地元に帰りたいと思っている方は非常に多いようですね。そういう、特殊なスキルを地元でもいかせる風土つくりを鹿児島市のように行政が積極的に進めている地域には、とても期待と魅力を感じます。ぜひ鹿児島市には「クリエイターの移住なら鹿児島市」という認知度をより高めていただきたいですし、そうした風土が地元の子供達の意識を変え、将来的には域外からの誘致に頼らず、自分達で育成できるようになると素晴らしいと思います!

IMG_1149.JPG最後に、今回のセミナーの会場となったのは「co-ba shibuya」というコワーキングスペースです。クリエイターというわりとフレキシブルな職種の方が集まるには、ちょうど良い場所の選択だと感じました。せっかく面白い内容を盛り込むのであれば、集まりやすい場所・話しやすい環境と、工夫していきたいですものね!ケータリングも鹿児島を意識、お酒(焼酎)も入って、セミナー後の交流会もとても盛り上がっていました。(参加者の許諾を取れず、写真掲載ができないのが残念です)

地方でのクリエイター職に関心がおありの方は、ぜひ問い合わせてみてください。

http://kagoshima-creative.com/

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