地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

Powered by 地球の歩き方

移住物語Vol.6 徳島県 中島 靖紀さん
自然から学び心を育む場を築きたい

20170126172011-20fcd00ace6af90ceced445cd275796a1233aece.jpg

Vol.6 徳島県 中島 靖紀さん

自然あふれる徳島県美馬市の山間(やまあい)。ここに神奈川県から昨年Uターンされた中島靖紀さんへ、移住のきっかけやこれからのことについてインタビューしました。

中島さんがこの山に移住してきたのは去年の秋。標高六百メートルの山の斜面を切り開くように建つ現在の家は、もともと中島さんの母方の実家であり、現在はおばあ様と一緒に暮らしています。

IMG_3095.jpg

▲ やさしい笑顔の中島さん。おばあ様と二人暮らし。

自然から学び心を育む場を築きたい

自然と共存した生き方を

中島さんが小さい時から毎年夏休みになると訪れていたこの土地の記憶は、大人になって訪れる回数が減ってからも、いつも心の中に生きていたようです。

いつかはここで暮らしたいという気持ちが、幼い時からずっとあったのかもしれないと振り返る中島さん。

理系の大学院を修了してから、エンジニアとして都市のインフラを構築する会社に勤めた後、放射線医療に関する研究生活を送る中でこれからの幸せな暮らしを考えると、自然と共存した生き方の中に人間本来の元気さや健康な生活を夢みるようになっていました。

そんな中、二〇一五年五月に母方のおじい様が亡くなられ、おばあ様一人になられたのも移住への後押しになったようです。

現在はおばあ様との二人暮らしで、週に数回の街での家庭教師の仕事と日々の畑仕事をこなす毎日。

IMG_3083.jpg

移住の前後でのギャップに感じたことを聞いてみると「私はここの豊かな自然を求めてきたけど、ここでずっと住んできた多くの人は、今でも都会のような暮らしに憧れている様子で、住んでいる人の心がここになく元気さが失われているように感じています」とのこと。

ここに来て自然を活かした暮らしを後世に伝えようという思いはあるが、急激な過疎化でそもそも昔からの暮らしがほとんど失われていて、一から造り直さなければならないことに気がついたそうです。

しかしながらそこに使命を感じている様子で、最後にこれからの展望は? との問いには「自然の学校、自然から学び心を育む場を築いていきたい」との答え。

そして今では山に住む人の数より多くなった動物たちに、作物を食べられても「それ以上に作ればいい」と朗らかに答える中島さんの中に、自然と寄り添いながら生きる先人たちの暮らしをなぞりながらも、彼の優しく穏やかな物腰やパーソナリティーでアップデートされる新しい何かが生まれはじめていると感じました。

典元:ジャパトラ(一般社団法人住まい教育推進協会

20170117114138-87097db02dfb61b352752eebc719b389b94c3115.png

Interviewee
中島 靖紀(なかじま やすのり)氏
1975年11月13日 長野県上田市生まれ。2000年に東京工業大学大学院修了後、8年間JR東日本に勤務。2008年から東京工業大学大学院博士課程に所属するが2013年退学。その後2年間放射線医学総合研究所の研究員を務めながら、グループホーム、レストランでアルバイトを経て2015年の11月に神奈川県横浜市から徳島県美馬郡つるぎ町に転入した。

Interviewer
倉科 智子(くらしな ともこ)氏
徳島県美馬市地域おこし協力隊
東京生まれ横浜育ち。2015年、地域おこし協力隊として徳島県美馬市の山間部に移住。現在、休耕地を活用し農作物を栽培する日々。

特集