地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

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Vol.3 長崎県 瀬戸 美咲さん
両親の故郷、新上五島町へ"まごターン"

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私は福岡県で地域情報誌の広告営業をしていましたが、入社二年目には読者を田舎に連れていくモニターツアーの仕事にも携わるように。

行政の方と一緒に地域の魅力を参加者に伝えられるようなコースを考えたり、当日はバスガイドのように地域の見どころを紹介したり......「地域に入り込んで仕事するのは楽しそうだ」と感じていました。

移住先の新上五島町(しんかみごとうちょう)は長崎県の五島列島に属する町で、私の両親の故郷。幼いころは毎年のように帰省していて、今も祖母が元気に暮らしています。

縁のある土地の方がやりがいもあるし、自分のルーツも知れると思い地域おこし協力隊に応募し、運よく採用していただき、今に至ります。

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▲ あご(トビウオ)を加工するため串に刺していく作業をお手伝い。炭火で焼き、出汁を取るのに使われる。

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▲ 地域おこし協力隊の仲間と。

ばぁちゃんの待つ島へ

私が移住して初めて祖母の家に行ったとき、「美咲が島に来てくれて本当にうれしか~」と言ってもらい、「ああ、島に来てよかったなぁ」と思いました。

孫と祖母の関係は、親子関係よりフランクに付き合えるし、ばぁちゃんも遠慮せずに言いたいことを私に話せている気がします。

近所の人も「ああ、ばぁちゃんのお孫さんね~」と話しかけてくれます。どこに移住するか考えている方で、親戚が地方にいる方は「まごターン」もオススメです。

私は自分のルーツである場所にやって来て、今まで以上にこの島や家族のことが好きになりました。

新上五島の風景

新上五島町では北魚目(きたうおのめ)と崎浦(さきうら)の二つの地域が国の重要文化的景観として選定されています。

北魚目は急峻で細長い地形が特徴です。約二百年前に外海地方から移住したキリシタン達が、山を開拓し農村集落を作りました。

現在もカンコロ(干し芋)を作るためのジロ(ゆで窯)やヤグラ(干し棚)が活用されています。

崎浦は石文化が発展していた地域で、石畳、石垣、家屋の外壁など独特な景観が今も残っています。

世界遺産を目指す「頭ヶ島の集落」にある「頭ヶ島天主堂」も崎浦の砂岩で造られたといわれています。

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▲ 石造りの頭ヶ島天主堂

また、上五島の入り江の美しさは特別です。美しいビーチは日本中に存在すると思いますが、こんなに港が美しい場所はなかなかないのではないでしょうか。

私は仲知(ちゅうち)や江袋(えぶくろ)という、町の北部に属する集落の港が特にお気に入りで、海水浴客もほとんどいないのでプライベートビーチ気分を味わえます。

これからのこと

私の出身地の福岡と、ルーツである上五島は直通の航路で結ばれています。今後は、福岡と上五島をつなげられるような事業ができたら素敵だなと思います。

ライター、デザイナー、イベンター、モノづくり......今後もやりたいこと、挑戦したいことはたくさんあります。上五島ならではのモノやコトを、本土に向けてPRして、島に人を呼び寄せる架け橋になれたら本望です。

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▲ カンコロ(干し芋)作りの様子。もともとは冬期の保存食として作られていた。

出典元:ジャパトラ(一般社団法人住まい教育推進協会

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瀬戸 美咲さん
福岡県北九州市出身 1989年生まれ
前職は地域情報誌の広告プランナー。
山口大学経済学部卒、サイクリング部に所属し日本各地を自転車で旅した。
2015年4月~新上五島町地域おこし協力隊として移住。
●みさきんぐの上五島ブログ
http://kami510.blog.jp
●新上五島町地域おこし協力隊 Facebook
https://facebook.com/kami510chioko

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