地方移住を検討している方へ、田舎の暮らし方ブログ

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移住物語Vol.2 徳島県 倉科 智子さん
高地・三頭山の休耕地でハーブ栽培

v22.jpg「もっと山の中に住みたい、自然に囲まれて暮らしたい、自分が食べるものを自分で育てたい。」

そんな気持ちを持ち続けていた一年程前のある日、知り合いから突然「徳島に移住して休耕地を活用して作物を作らないか?」という話をもらいました。

あまりにも唐突な話。

徳島はおろか四国にすら訪れたことはなく、生活が一変することは間違いありませんでした。でも『徳島』と聞いた瞬間カラダがゾクゾクして即座に「行く!」と心の中で叫んでいました。

それから移住までの間はたったの一ヶ月半。人生がパラパラ漫画のように急展開していく日々の始まりでした。

――流れに任せて、気がついたら徳島に

徳島県美馬市に移り住み、まず始めたのは休耕地探し。しかしどこの馬の骨かもわからず、しかも農業ど素人の私に「うちの畑使え」とは言ってくれません。

それに私自身もその土地のことを何も知らないのに突然栽培をし始めようっていうのは今思えば本当にお門違いだったと思います。

特に私のいるところは標高五五〇~七〇〇メートルの中山間部。思い描くような気候とも全く違い、冬は積雪一メートル近くになることもあり、しょっちゅう霧が立ち込める高原地帯のような感じでしたので、まずは土地を知ることから始めることにしました。

20170117154642-8252be95c5cd6f5fc8c184657b7dc28389b2e45d.jpg▲ 私のいる徳島県美馬市の三頭山からの風景。

そんな中で休耕地探しに苦労していた頃、地元の方が休耕地のカヤを刈っているところを通りかかり「手伝いまーす」と言ってカヤを運ぶお手伝いをしました。

休憩の時に「こういうところでハーブ作りたいな~」とボソッと口にしたところ「そんなら貸してやるから栽培せぇ」とさらりと言われて一瞬耳を疑いました。

それをきっかけにその休耕地でハーブを栽培するようになり、そのあとは「うちのとこも貸してやるから」といろんな方に声をかけていただき、皆さんに畝立てや苗の定植の仕方などを教えていただいたり、手伝ってもいただきました。

耕運などは耕運機で引いてくれて私はほぼ見ているだけ。ただただ感謝の言葉しかありません。

!cid_B9E3E385F00D440488941E57323419FA@VA002.jpg▲ 地域おこし協力隊の仲間とイベント出展。

それ以来、次から次へと休耕地を貸して頂ける様になりましたが、それは地域の寄り合いの席でお知り合いになった方や産直市のお手伝いで一緒にお店番をしていた方だったりと、全てが地域の生活に加えていただいた事がきっかけでした。

今から考えると何よりも大切だったのは農業の経験でも知識でもなく、地元の方々との信頼関係だった様に感じます。

!cid_C8C9EBAA3A254A369F73884F1186BF3C@VA002.jpg▲ ゆず農家さんと一緒に、これから収穫行ってきまーす!

改めて思うのは『移住』と『引越し』は全く別物だということ。

移住の魅力は十人十色だと思います。現在は色々な方たちの助けを借りながら、休耕地を貸していただきサツマイモやハーブを栽培し始めています。

これからもずっと徳島県美馬市での暮らしを続けるために、今はその土台作りを楽しみながら汗を流す日々を送っています。

20170117155025-1eba29018e3c4f08ed6f29d9640271acc1a411ef.jpg▲ そばの収穫を集落の皆でしている様子。カマの使い方を教えてもらいながら一緒に参加しました。

20170117155112-5e6605dca9705b2c78c7ec5223d0e030da6a86c0.jpg▲ ハーブ苗用のウネたてを畝立て機でしてくれている長浦さん

出典元:ジャパトラ(一般社団法人住まい教育推進協会

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倉科 智子 さん
徳島県美馬市美馬町在住
TEL 080-8632-6785
メール tomobird@gmail.com

1973年東京生まれ横浜育ち。徳島県美馬市の山間部に在住。アクセサリーブランド『soulvacance』のデザイナーとして長年活動後、2015年夏、オーガニック食品好きがきっかけとなり地域おこし協力隊として徳島県美馬市の山間部に移住。現在、休耕地を活用し農作物を栽培する日々。

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