鋸南町の地域おこし協力隊になって、「良かったこと」を考えてみた

千葉県鋸南町に移住して、もうすぐ2ヶ月が経過します。「なぜ、鋸南町に来たの?」と聞かれると、「海も山もあって、東京から近い温暖な場所だったから」と回答するのですが、私の場合、それ以前に、地域おこし協力隊の仕事に興味があった、というのがあります。今回は、実際に鋸南町の地域おこし協力隊になって良かった、と思えることを書いてみます。

役場と連携し、地域に入れる

鋸南町の地域おこし協力隊は、基本的に午前8時20分までに町役場に出勤し、午後5時15分に退勤しています。地域おこし協力隊というと、最初、役場に出勤することなく、自由に町の取材をしたり、町のイベントに出ているというイメージがあったので、これは意外でした。

ただ、この勤務形態でよかった部分もあるのです。それは、町役場の人たちと常に連絡をとり、相談をしながら、自分の活動をすすめることができるという点です。

いきなり、見知らぬ土地に来て、「好きなことをやっていいよ」と言われても、よほどのスキルや経験、人脈のある人以外は「どこで、何をしたらいいのか分からない」と右往左往してしまうのではないでしょうか。

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私は着任してから最初の一ヶ月間は、役場の人に町の人を紹介してもらったり、主要な観光スポット、商店街を案内していただき、町の雰囲気をつかむことができました。これは、自治体に採用され、委嘱されているという地域おこし協力隊ならではの強みだと思います。

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報酬をもらいながら、起業の準備ができる

はっきり言うと、地域おこし協力隊の報酬は低いです。私の場合、20日間勤務で、16万6000円。え? その金額でよく働けるね? と思う方、結構、いるのではないでしょうか。

確かに、報酬は低いです。ただ、これに家賃、通信費、活動費、交通費が出ます。車は町に借り上げてもらうことになっています。これらすべて合わせると、20万円は超えます。鋸南町で生活するには、これだけあれば十分といえば十分とも言えるのです。

私は地域おこし協力隊という制度を、昨年の今ごろ、知人から教えてもらいました。そのとき、やはり報酬の低さが気になりましたが、今は「これは、労働に対して支払われる、いわゆる給料とは違うのだ」と解釈しています。

そもそも、地域おこし協力隊とは、都市部から過疎地域に人材を誘致し、その土地で起業などをさせ地方を活性化させるという総務省の制度です。

起業をするための準備期間にいただけるお金ととらえれば、決して「報酬が低い」と嘆くことはないと思うのです。

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自分の得意分野が生かせる

鋸南町の地域おこし協力隊の場合、自分の得意分野で活動がしやすい、というのが、最大のよいところだと思っています。

私の場合、以前、編集者、記者をしていた経験を「情報発信」という部分で生かすことができています。現在いる、先輩隊員も自分の個性やスキルを仕事に生かすことができていると感じます。

もちろん、全国にいるすべての地域おこし協力隊が、自分の個性や経験を生かせているとは言い難い状況があります。だからこそ、自治体との相性が重要ともいえます。

そもそも、鋸南町の地域おこし協力隊は、町との雇用関係がないので、自由に動きやすいというのもあります。

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まとめ

鋸南町の地域おこし協力隊になって良かったことは以上のとおりですが、「では、悪かったことは?」と聞かれると、「今のところ、特にない」と回答しています。

さまざまな地域の協力隊と話をしていると、「地域のコミュニティに入るのが難しい」という声をよく聞きますが、これは、東京で新しい会社に入って、その会社の文化になじむのに時間がかかるのと似ているような気がします。

「地域おこし協力隊」とグーグルで検索すると、ネガティブな記事やブログがひっかかり、時として暗澹たる気持ちになるのではないでしょうか。

しかし、どんなに報酬が低くても、必ずしもネガティブなことばかりではないこと、小さな不条理と向き合うことは、地域おこし協力隊に限らず、仕事をする上では必ずぶつかる問題であることをふまえれば、地域おこし協力隊になってみてもいいかなぁ、と思える人が今後、増えるのではないかと思います。

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きょなん町地域おこし協力隊シミズ

きょなん町地域おこし協力隊シミズ

千葉県南房総地域

東京生まれ、東京育ち。気候のよい地方の生活にあこがれ、2018年9月から、千葉県の鋸南町(きょなんまち)に移住。東京・目白にある女子大を卒業後、「たくさんの人と出会いたい!」という好奇心から、10年間、新聞社、雑誌社で記者の仕事を経験。忙しすぎる生活に疑問を感じ、一般社団法人に転職するも、2016年、経営難のため退職。「人生何があるか分からない」ことを思い知り、大学の短期カリキュラムに入学。生き方を模索する。ローカルライフに興味を持つ中で、地域おこし協力隊という制度があることを知り、鋸南町に応募、思わず採用される。アラフォー過ぎ。なぜか独身。さびしいはずもなく、人生を謳歌中♪ 都会の女性が単身で地方に移住し、体験したこと、日々考えることをつづっていきます。

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