これで私も古代人(気分)
ども、秋田県大仙市 地域おこし協力隊かのうです*
夏真っ盛り!東北では津々浦々、大小様々お祭りが行われ、活気に満ちています*
そんな熱い東北の夏、古代人の気分を味わいました!
大仙市の国指定史跡「払田柵跡」の史跡公園にて、開催されたのは
「古代体験フェスティバル」!
夏休みの子供たちに、古代体験をしてもらおうという催し!
大人ですけど、私も夢中で体験してきました。
乗馬体験!
子供の乗馬体験のため、ポニーくんも来てくれました!
子供たちの笑顔も光ります☆
火起し!
今回は「舞錐(まいぎり)」という方法での「火起し」体験!
実はこの方法は江戸時代頃に使われていた方法のようです。
古代だと「錐揉式(きりもみしき)」だったようですが、今回はより手軽に「火起し」が体験できる「舞錐式」での体験でした♪
今回、火起しが上手な子に遭遇し、私も火種の誕生に立ち会うことができました!
木の摩擦熱で煙が立ちはじめ → 小さな火種を解いた麻の繊維の中に入れ →
息を吹きかけ火種を大きく育て → 火種は炎に転換!
火が生まれる姿は、命の誕生する瞬間!
人の手から火が生まれる光景は、感動的です!
私は知り合いに、火起し達人(その名も『火起師』)がいるのですが、
その方は、火を起す時は「神様へのお祈り」をしてから火を起します。
古代の人にとって、火を起すということは、大切な儀式だったのかもしれません。
私も火起し体験をさせていただいたのですが、私の技量では煙が出るまでしかできませんでした。
そして、翌日には腕全体が筋肉痛に見舞われ、日頃の運動不足を痛感すると伴に、
昔の人がどんな筋肉を使っていたかを知ることができました*
勾玉作り!
オリジナルの勾玉を作れる、「勾玉作り体験」もできました♪
勾玉は先史、古代に用いられた装身具で、魔除けとして装着されていたと言われています。
柔らかい石を紙ヤスリで削って形成していきます♪
「まだできないね〜」「なかなかできないね〜」と子供たちと励まし合いながら、完成*
↑ちょっと見えにくいですが、私の勾玉です!作っていくうちに、どんどん愛着が湧いてきます*
そもそも勾玉って何の形なのか?と言うと・・・
「動物の牙だという説」や「胎児の形だという説」が有名です。
が、その真相はまだまだ謎に満ちているそうです!
そして面白いことに、東日本では縄文時代の勾玉が発掘されている一方、
西日本では古墳時代以降のものしか見つからないそうです!
所謂「日本の文化」は、大陸から西日本へ、続いて東日本へ流入し定着する、
というパターンが多いですが、勾玉は違うんですね。
勾玉文化はどこが発祥なのでしょうか?気になります♪
南門に登る!
「払田柵跡」の正面玄関とも言える南門。
普段は登ることができないのですが、今回は特別公開されました!
払田柵跡は360°素晴らしいパノラマを臨むことができます!
東に奥羽連山、西に神宮寺岳、南に目を移して保呂羽山と鳥海山、そして北には森吉山!
そういう良い立地に古代の人は柵を建設したのですね*
おまけ!
写真は7月に開催された、払田柵跡の発掘調査現地説明会に行った時に撮った写真。
細い木の棒は、払田柵跡の調査区内で出土した、平安時代のお箸です。
短くなっていますが、これは使い終わったお箸を割った痕だそうです。
この他の出土品に、割れたお皿などありますが、意図的に打ち欠かれた痕が見られる物もあるそうです!
何かの儀式として、お皿を割っていたのかもしれない、とのこと。おもしろいです!!
お箸を割ったり、お皿を割ったり、現代ではヒステリックだと思われるようなその行為。
古代の人は、乱暴に壊したという訳ではなく、「役目を果たした物に宿る魂を解放させる」
という意味を含んだ行為だったそうです*
火も簡単に着けたり消したり、物も簡単に買ったり捨てたり、そんな現代に生きる私たちですが、
たまにこうやって太古の記憶を蘇らせるのはとても素敵なことだと思いました^^
へばな*
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